<最終処分場>福島2町に計100億円交付へ

2015.11.29 23:54|関連情報
■<最終処分場>福島2町に計100億円交付へ
(河北新報 2015年11月25日)


 福島県富岡町に計画されている東京電力福島第1原発事故に伴う指定廃棄物などの最終処分場をめぐり、内堀雅雄知事は24日の定例記者会見で、富岡町と廃棄物の搬入路がある楢葉町に対し、県が計100億円の交付金を拠出すると発表した。両町との協議を経て施設受け入れを正式決定する。

 両町は受け入れの前提として自由度の高い交付金を求めており、丸川珠代環境相が16日、交付金措置による協力を内堀知事に要請していた。

 内堀知事は「指定廃棄物は両町のみならず、県全体の問題だ。長期にわたり必要な地域振興や風評対策に取り組めるよう総合的に判断した」と説明。計画受け入れの最終判断について「交付金に関する国の対応を精査、確認し、両町と協議し判断する」と述べた。

 県は一般財源または中間貯蔵施設関連の基金などを交付金に充てる方針。配分と使途は今後、両町と協議して決める。
 計画では富岡町にある既存の産廃処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」を国有化し、県内で出た放射性セシウム濃度が1キログラム当たり10万ベクレル以下の指定廃棄物などを最終処分する。楢葉町には搬入路を新たに整備し、関連施設の汚染焼却灰のセメント固形化施設を設置する。

 丸川環境相は16日、雨水浸透対策の強化など安全対策を示し、地域振興策として両町の復興拠点整備費用などを国の交付金で賄う方針を示した。



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原発事故後に読んだ本レビューまとめ

2015.11.27 02:17|支援者の想い
■一家に一冊必携(2011/10/24)

『自分と子どもを放射能から守るには』(日本語版特別編集) (単行本)

原発事故由来の放射能汚染地域で培った知識をシェアしてくださっています。

民間の人々を被曝から守り健康を維持するための活動をしてきた研究所の方の
本ですので、「正しい放射能とのつき合い方」を知る第一歩にふさわしい本
だと思います。

薄くて軽くてカラフルなのもよいです。イラストもたくさんでわかりやすい。

この本が日本で出版されたことは残念でなりませんが、事故が起きたからには
しっかり対応しないとなりません。

放射能は五感で感知できないので、正しい知識は必須です。

放射能対策あきらめないで、自分と大切な人をしっかり守りましょう。



■内部被曝の脅威は原子力産業によって否定される!!(2012/6/1)

『内部被曝』 (扶桑社新書) (新書)


あまりにひどい肥田先生を侮辱するレビューがあったので書き込みます。

「事実を曲げて不安を煽るのはいけません。」というレビューを書き込んでいる
人間のような輩は、以下にリンクをはったドキュメンタリーに何人も登場します。
大きな原発事故があるたびに必ず現れる種類の人たちです。

私たちはこれから一生、未来の世代にわたってこういう人間たちに放射線による
健康被害の事実をねじ曲げられる運命にあるということを肝に命じ、強い意志と
粘り強さをもって戦い続けなければならないのです。

それは大変厳しい戦いです。この本の著者である肥田先生のように長生きして
被曝弱者の味方をし続けることは強い精神力と身体がなければ不可能です。

原発由来の放射性物質を体内に入れてはならない。人間も植物も動物も。
それは生命システムの根幹を破壊します。
どうか、お時間のある方以下の動画をご覧になってください。

原子力産業の政治力がどんなに強大なものか、原発事故の被害者は知らねば
なりません。

「真実はどこに?」
~ WHOとIAEA 放射能汚染をめぐって ~

http://www.dailymotion.com/video/xr3ur9_真実はどこに-whoとiaea-放射能汚染を巡って-nuclear-controversies_news



■厳しい現実に向き合おう(2013/6/15)

『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』 (単行本(ソフトカバー))


核保有国の国際機関等の圧力無しで被害者救済にあたってきた専門家
たちの記録の集大成。

資本主義国家である日本では旧ソ連より経済優先が露骨で、経済維持
のために子供に被曝を強いる状況が続いている。
大多数の大人もそれを容認している。

原子炉4基がメルトダウンするような事故があっても「経済」でまと
まってしまう日本が恐ろしいが、その現実を受け入れ子供を育てて
いかねばならない。

この本はその厳しい現実に対処するのに役に立つだろう。



■子どもたちの未来のために。(2013/10/25)

『母親たちの脱被曝革命 ~家族を守る22の方法~ 』(扶桑社新書) (新書)

「生命システムの根幹を破壊する人工放射能の大量漏洩」

チェルノブイリ事故を超える史上最悪の核汚染公害の加害者となった
東京電力、日本政府。核燃料由来の放射能の影響は7世代に及ぶとも
言われ、加害世代が死んだあとに苦しみが増していくという理不尽な
公害だ。

事故のあと市民が直面したのは、事故被害の隠ぺいと新たな安全神話を
押し付けられることだった。

特に、初期被曝の隠ぺい工作や健康被害を可視化させないための福島県
の健康調査などには事故後2年半が経ち、各方面から批判が高まって
きている。

この本は、そのような状況の中でなんとかして事実をつかみ、子どもを
守ろうと動いた人々の様々な取組みの記録である。

登場するのは主に行動力とコミュニケーション能力の高い母親たちで
あるが、その人たちのうしろには無数の、それぞれの立場で必死で
試行錯誤した母親・父親たちがいることを私は知っている。

放射能汚染は五感でほとんど知覚できないために、その安全性・危険性
をめぐって深刻な対立が生まれてしまう。

「子どもを被ばくさせたくない」という素朴な願いがなぜか危険視され、
キチガイ扱いされる。

東大などの御用学者が被害者を救済するふりをして被災地に入り込み、
さりげなく加害者側の免責に尽くす。

電通などの大手広告代理店が連携して援護射撃を行い、被害者を取り
込んで世論を加害者に都合のよい状態に保つ。

加害者が国や東電という圧倒的な権力機構であることが、子どもたちの
「脱被ばく」をいっそう困難にしてしまったのである。

この本が提案する22の項目のうちひとつでもいいから、自分が必要と
思ったことを実行に移すとよいと思う。

・誰もが被ばくしないで生活する権利がある。
・おかしいと思うことをおかしいと言いつづける。
・未来の世代に原発問題の先送りをしない。

私も、この本を読んであらためて自分自身に誓った。

子どもたちの未来のために命のかぎり声を上げつづけようと。


■福島への愛情に溢れる本だった(2014/6/9)

『"福島原発"ある技術者の証言
 原発と40年間共生してきた技術者が見た福島の真実』 (単行本(ソフトカバー))


私は2011年東電原発事故から1年後、関東から沖縄に移住しました。
2014年3月の琉球新報フォーラムで名嘉さんのお話を聞く機会があり、
真摯に語る様子が印象深く著作を手に取りました。

沖縄生まれの名嘉さんがアメリカ船籍の船乗りを経てGEの技術者として
新しいエネルギー産業の黎明期に携わった誇りと熱気、現場管理の
プロフェッショナルとしての実績は立派です。

私が沖縄で暮らしたせいもあるかもしれませんが、名嘉さんの言葉は裏表
なくとても分かりやすく、すっと読めました。事故プラントの収束に命を
かけた地元の若い社員のこと、事故を起こしてしまったことへの痛切な悔恨、
原発周辺地域の未来像などは、長年原発立地に根を張って生きてきた名嘉
さんならではの部分だと思いました。

ただ、長年原発内の特殊な環境で放射能と共存して仕事をされてきた方
なので、原発外に漏れてしまった放射性物質の被ばく防護に関して参考に
なる部分はほとんどありませんでした。




■リア充を細胞レベルで脅かすリアル(2015/7/17)

『日本が“核のゴミ捨て場”になる日 震災がれき問題の実像』
(単行本(ソフトカバー))


原発事故による放射能汚染公害はすなわち核のゴミ処理問題。

核ゴミ処理をその場しのぎ先送りにしたあげく、
女子どもの被ばく前提の復興は人外。

ひとりでも多くが悲惨なリアルに気づいてアクションを起こしてほしい。



■被ばくさせてしまった我が子に遺したい本(2015/7/17)

『見捨てられた初期被曝』 (岩波科学ライブラリー) (単行本(ソフトカバー))

東日本大震災はすごかった
単独でもすごかったのに原発が逝って追い打ちをかけた

あの状況で被ばく防護を冷静にできる人はごくわずかだった
被ばくしないためには何も考えず直感で逃げるしかなかった

逃げるも地獄 

残るも地獄

戻って放射能と生きるのも地獄 

原発難民として生きるのも地獄

放射能汚染なんていいこと何もない
未来に残す決定的な地獄でしかない

でも

地獄になってもみんなすぐ死ぬわけじゃない
やれることは実はたくさんある

日本の地獄がいっそう暗いのは支配層が「わざとやらない」こと
ただでさえ地獄なのにそれを加速させている

この本は地獄にさした小さな「光」

「愛」が書かせた本

日本の科学者が権力乞食の外道ばかりでないことを示した本

被ばくさせてしまった我が子に遺す本と決めている

study2007さん ありがとう...

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国民を犠牲に国家が利を得る構造は今も同じ

2015.11.27 01:50|支援者の想い
『沖縄 シュガーローフの戦い―米海兵隊地獄の7日間』 レビュー

沖縄県南部には戦争の禍々しい記憶がたくさん残っている。この本を入手した
のも、その記憶をたどる手がかりが欲しかったから。

そして知ることになった。

自分がたまたま住んだところ一帯が沖縄戦で米軍が苦戦し、1週間で2600人
余の犠牲者を出した地獄だったと。

この本は、その地獄を経験した米国の兵士が詳細に綴った従軍の記録である。


沖縄侵攻作戦のコードネームは「アイスバーグ」。

シュガーローフの戦いは、その作戦を遂行するにはどうしても突破する必要が
あった日本軍の強固な防衛ラインで起こった。

圧倒的な兵力で勝負は最初からあったと言われていたものの、敵味方が近い
戦場では米軍兵士も国の勝利のために多くの犠牲を払い、苛酷な任務を命がけ
でこなさなければならなかったことがわかる。

また日本兵の死体から海兵隊員が取り出した「日記」の一部が転載されていて、
胸がつまった。

「我が軍には、戦闘機もおらず、戦艦もおらず、戦車もない。我々は見捨てら
 れたのだ。死ぬまで抵抗する以外に道はない。」

「これまで死んだ陸軍の指揮官も皆同じ事を言っている。」

「...腹が減った。この不毛な島で死ぬのだろうか。無事に故郷に戻りたい。」

米国が戦後沖縄を属領とし自由に利用する権限を得たのは、この沖縄戦で
日本軍を完敗させたからである。

状況はちがえども、先の戦時も今も、「国民を犠牲にして国家が利を得る」
という構造は全く変わっていない。

ほんの数十年前にここに地獄が存在したこと。

沖縄でさえ「心霊スポット」というくらいでしか戦争のことが話題になら
なくなっている今、こうした記録に触れて自分が生きる社会の現実を見つ
めることはとても大切だと感じた。


アメリカからみた【沖縄 シュガーローフの戦い(Sugarloaf)】
第二次世界大戦
https://www.youtube.com/watch?v=GfdNC2Z5VFk#t=261

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原告本人尋問(11/17午前の部)傍聴メモ

2015.11.22 02:53|原告の想い
2015年11月17日、生業訴訟の原告本人尋問を傍聴してきました。
この日6名の方の尋問があり、私は前半3名の方の尋問を聞きました。

原発事故特有の具体的な被害が、本人尋問により明らかに
なっていきました。書き取った傍聴メモをここに記します。
(言葉の聞き間違いなどわかったら、順次訂正します)



【事故発生時妊娠9ヶ月だった女性】
 福島県福島市⇒宮城県仙台市⇒福島市

・強制避難区域でないため避難をめぐって夫とケンカ

・お腹の赤ちゃんへの放射能の影響が心配でたまらなかった
 正直、奇形の子どもが産まれてこなくてほっとした

・母乳に放射能が含まれているニュースを見たあと授乳するのが不安に
 おっぱいあげながら思わずやめてしまうこともあった

・妹のいる仙台に母子避難。上の子が環境が変わって情緒不安定に
 ご飯食べない 下痢をする 夜寝ない 無口に

・週末だけ夫が通う生活に家族全員が限界を感じ福島に戻る
 自宅より線量の低い物件を探して市内で転居

・子供がよく体調を崩し鼻血を出すことが多く、ここにいて大丈夫か
 また不安に

・里帰りする実家は0.8マイクロシーベルト毎時、自宅は0.5〜6だと
 いうことが「あとから」わかった

・自宅の除染が行われたのは2015年夏(事故から4年後)

・子供やその子供への健康不安

・「放射能は笑っている人にはとんでこない」と言っていた山下俊一氏が
 「子供が病気になる頃には僕はいない」とも発言しショックを受けた

・原発事故の被害については被害を少なく見せるように情報を出して
 いると感じるから公的な情報が信用できない

・1歳半になった娘の足の爪に黒い線。この線が大きく変化するよう
 だとガン化する恐れもあり要経過観察と医師に診断されている
 放射能の影響ではないかと不安になっている

・東電代理人からの質問:
 「福島市のホームページの米の放射能検査結果を見ていましたか?」

 「母乳から放射能が検出された情報をどこで見ましたか?」

 「母乳をあげると危険という情報を医師から聞いたことがありますか?」

 「爪の異常について医師はどのように診断していますか?」

 「医師に放射能に対する不安を聞いてもらったことがありますか?」

 「福島産は市場に出回っているものは安全とされていますがそれでも
  県外のものを選ぶのですか?検査体制などの情報は取っていますか?」

 「なぜ夫は原告にならなかったのですか?意見のちがいがあるのですか?」

・国の代理人からの質問:
 「洗濯ものの外干しを祖母がしていることについてどう考えていましたか?」
 →よく乾くからだろうと思っていました。

 「祖父母が自分たちが食べないものを食べることについて何か言ったり聞いたり
  したことはありますか?」
 →ありません。祖父母の作った地元の食べ物を申し訳ないと思いながら処分して
  いました


【妻がウクライナ人で子供が二重国籍の男性】
 夫:福島県白河市
 妻子:白河⇒ウクライナ⇒白河⇒アルゼンチン⇒白河

・ウクライナ人の妻は12歳のときチェルノブイリ事故を経験
 自分と結婚しなければ二度も原発事故に遭わずに済んだのに、と
 申し訳ない気持ちをもっている

・ウクライナ人の妻と子供はウクライナ政府のチャーター便で3/17に
 成田からウクライナに避難。日本国籍しかない自分は乗せてもらえず、
 成田空港で妻子と別れることになってしまった
 「パパ!パパ!」と大泣きする娘を見送った悲しみ一生忘れられない

・避難先での生活に困らないよう、貯金は全て下ろして妻に渡した

・1週間以上たち初めて妻子と連絡がついた

・ひとり福島に戻ったが妻子がいないさびしさで鬱になり何度も
 自殺を考える。地元の釣り仲間などに励まされた日々

・自宅は高いところで1マイクロシーベルト毎時。妻子に帰ってきて
 ほしくて芝を刈るなどして自分で除染

・子供がウクライナでストレスから腸閉塞になり入院

・どうしても会いたくて妻子のいるウクライナに行くが、妻が福島に
 帰りたくないという。言葉もできない自分は今からウクライナでの
 生活は考えられず話が平行線に

・家族一緒を最優先に福島に戻ったが、今度は被ばく防護がストレスに

・水道水を飲まず福島県産を避けても不安を消すことはできなかった

・放射能の不安から妻の精神が不安定になりヒステリックに

・妻子は再避難を決意し妻の姉一家のいるアルゼンチンへ
 しかし子供が現地になじめずホームシックになり福島に戻る

・海外への渡航費や生活費がかかり経済的負担も大きい

・避難で日本の学校生活も中途半端になり、子供が不登校に

・山や川などの自然の中で豊かに暮らしていたのにそこが
 汚染され危険になってしまったことは、人間で言うなら
 手足をもがれたようなもの

・家のローンがあり避難先で就職できるか不安があるため
 自宅から離れられない状況

・東電代理人からの質問:

 「奥様はチェルノブイリでどのような経験をされましたか?」
 →ウクライナの事故原発から650キロ離れた町だったが
  1週間後に黒い雨が降った。友達が死ぬのを何人も見た。
  妻の姉の夫はベラルーシ人医師で、福島から逃げろと警告。
 「原発事故が起きた20年後を知っているか?俺は知っている」
 「地元の山菜やキノコを食べ続けた人が甲状腺ガンや心筋梗塞に
  なった」など、留まることの危険性を伝えてきた
  
 「東電や自治体が出していた線量を確認していましたか?」

 「どこのメーカーの何という機種で測定しましたか?」
 
 「除染前と除染後の線量はどれくらいでしたか?」
 
・国の代理人からの質問:
 「近所や親戚の人で避難した人いましたか?何人くらいでしたか?」
 →山の仲間の子供のいる若い世帯で10人くらいいた。

 「近所で放射能を気にして除染している人はいましたか?」
 →近所には高齢者が多く、除染をしている人はいなかった。


【母子避難をずっと続けて離婚した女性】
 茨城県⇒栃木県⇒東京都⇒沖縄県

・震災で自宅が半壊。住める状態でなくなったため車で母子避難
 生活が始まった。1歳児と小学校入学を控えた子供がいた

・車のラジオで原発事故を知る。なるべく遠くへ逃げようと
 決意し当初滞在した栃木から東京西部へ移動

・夫が自宅を修繕して帰りを待っているとの連絡と、子供が楽しみ
 にしていた小学校入学式のためいったん自宅に戻ることを決める
 
・ネットやママ友との情報交換で放射能の健康影響を知る
 言い方はよくないけれど「こういう風になったらいやだな」
 という思いから被曝防護を考え行動するようになった

・測定器を入手し測り始める。自宅は拭き掃除をすると下がるため
 1日何度も拭き掃除するようになった

・放射能の影響を受けないようになるべく外出を控え、子供は外で
 遊ばせないようにした
 
・家族が帰ってきたら玄関で服を脱がせ洗濯にまわしシャワーに直行
 させた

・子供の通学路は高いところで0.25マイクロシーベルト毎時

・地元自治体に通学路と学校の放射能測定を要請したが断られる
 理由は「モニタリングポストがすでに設置されているから」

・牛乳を飲ませないように学校に頼んだが子供が飲みたいと
 言ったら学校は与えてしまった

・牛乳のメーカーに検査結果を問い合わせると「ヨウ素3〜4bq」
 セシウムについては覚えていない

・「早めの夏休み」ということで夫も認めたため、沖縄に母子避難
 当初は一時避難のつもりだった
 
・沖縄で原発事故の健康影響について詳しいチェルノブイリを知る
 専門家などの話を聞き「茨城から避難したことは正しい」と
 ベラルーシの汚染地をみてきた小児科医スモル二コワ医師にも
 言われた

 ※ブログ主註:
  2011年11月20日 沖縄でスモル二コワ医師のお話を聞く会が開催されていた
 http://ameblo.jp/halo-usaco/entry-11101320860.html

・残った人と出た人の放射性物質に対する考え方のちがいなどから
 友人とも疎遠に 
「まだ避難しているの?」「ご主人かわいそうだね。毎日コンビニ弁当?」
 といった自分がいちばん気にしている所を指摘する言葉に傷ついた

・年に数回しか夫と会えなくなり結婚生活の意味を考えるように

・自分が子供と避難したせいで夫や子供から家族みんなで暮らす
 普通の生活を奪ってしまった責任を感じている

・上の子は我慢強い性格で「パパに会いたい」と言わないが、
 たまにさびしさを爆発させる
 「どうやって我慢していたかわからなくなっちゃった」
 と言ったこともある

・下の子は「将来はパパと暮らしたい」と言い、幼稚園では父親の
 いる家族の絵を描いてくる

・夫は放射能の話になるとと不機嫌になるためそれから触れることが
 できなくなってしまった

・「危険て知っていても俺にはどうすることも出来ないでしょ?」
 「(自分が茨城での仕事をやめたら)誰が生活費を出すの?」
 「このまま別居を続けるなら結婚している意味がない...」
  と言われ返す言葉がないまま離婚に至った

・子供の5〜10年後を想像するとき、以前なら楽しいことばかり
 考えていたが、今は「死ぬような病気になっているんじゃないか」
 という不安がありとても苦しい

・ここにいるみなさんが全員原発事故の被害者
 私たち大人が無責任なままでは子供たちがかわいそうなので一緒に
 社会を変えてほしい、助けてほしい

・東電代理人からの質問:
 「自治体から出ていた避難しなくてよいという広報は見ていましたか?」
 →見ていません。個人的には安全とも危険とも連絡はありませんでした。

 「子供たちの血液検査の異常について医師から放射線の影響と言われた
  ことはありますか?」
 →あるともないとも言われていません。要経過観察とだけ。

 「牛乳には自然放射線が50ベクレル含まれていることは知っていましたか?」
 →??(無言) 
  ※原告弁護団より「何の核種か特定せずに聞くのはおかしい」との声上がる
   これに対し裁判官「自然放射線という前提で聞いており問題はないと考える」

 「福島産の食べ物や水道水を避けているとおっしゃいましたが、線量の
  高いものをうっかり食べたり飲んだりしたことはありますか?」
 →内部被ばくをさけているのでありません。

 「だんなさんから放射能についての見解を聞いたことがありますか?」
 →「放射能の話は一切やめて」と言われてから話せなくなり聞いて
   いません。

 「茨城県は避難区域に指定されいませんがなぜ帰らないのですか?」
 →原発事故によって県境を超えて放射性物質が降り注いだからです。
  それが自分や家族の身体の中に入ってしまったことがその量が
  多いか少ないかに関わらず、いやで怖いからです。 
  また、事故直後の初期被曝から子供を守ることが出来なかったので、
  もうこれ以上外からも中からも原発の放射能の影響を受けさせたく
  ないからです。


以上、傍聴メモでした。

  この日、4日前の11月13日に亡くなられたstudy2007さんの
  『見捨てられた初期被曝』という本を手に傍聴席にいました。
   

    崩れ去った被ばく防護

   科学の「放棄」「心の問題」へのすり替え

   原発事故の教訓とは基準を緩めることなのか?

   避難と防護の備えなくして再稼働はありえない



  問われているのは、「フクシマ」を経験しても変わろうとしない日本社会、
  そこに暮らす人々だということを日々痛感しています。



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「生業訴訟」現場検証へ、避難指示区域 地裁 /福島

2015.11.19 12:52|なりわい訴訟報道
■東日本大震災:福島第1原発事故 「生業訴訟」現場検証へ、避難指示区域 地裁 /福島
(毎日新聞 2015年11月18日 地方版)

http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20151118ddlk07040294000c.html

 ◇原発事故で初

 福島県民ら約3900人が国と東京電力に原発事故の慰謝料と原状回復を求めた「生業(なりわい)訴訟」の第15回口頭弁論が17日、福島地裁であり、金沢秀樹裁判長は住民側の求めに応じて来年3月に避難指示区域を現場検証する意向を示した。原告弁護団によると、現場検証が実施されれば、原発事故を巡る訴訟で初めてとなる。

 住民側は双葉、浪江、富岡3町の原告自宅などの検証を求めており、放射線量の特に高い帰還困難区域も含まれる。弁護団によると、金沢裁判長は口頭弁論後の非公開の協議で、県北地域の仮設住宅なども現場検証する考えを示したという。

 住民側はこれまでの弁論で「被害の実態を適切に把握するためには直接現地を確認することが必要」として、現場検証の実施を求めていたが、国側は「被害実態は、客観的状況を示す写真や数値データを記した書面などによって立証でき、現場検証する必要はない」としていた。

【土江洋範】



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沖縄への避難者 原告本人尋問に

2015.11.18 02:37|なりわい訴訟について
2015年11月17日、沖縄の原告が原告尋問で法廷に立ちました。

最初はか細い小さな声でしたが、事故直後から今までの混乱した
苦しい状況を説明するなかで、「子供を守るのは自分しかいない」
という決意が伝わってきました。

また、自分が子供と避難したせいで夫や子供から家族で暮らす普通
の生活を奪ってしまった責任に揺れる心の葛藤も示されました。

そして、茨城県は避難区域に指定されていないのになぜ帰らないのか?
という質問には

・原発事故によって県境を超えて放射性物質が降り注いだこと

・それが自分や家族の身体の中に入ってしまったことが
 その量が多いか少ないかに関わらずいやで怖いこと

・事故直後の初期被曝から子供を守ることが出来なかったので、
 もうこれ以上外からも中からも原発の放射能の影響を受けさ
 せたくないこと


とはっきりと答えました。

「子供の5〜10年後を想像するとき、以前なら楽しいことばかり考えていた。
でも今は、「死ぬような病気になっているんじゃないか」という不安を感じる
ようになってしまった。とても苦しい。助けてほしい。」

と裁判官はじめ、東電や国の代理人たちの目を見て訴えました。

今回の裁判で、来年の3月17日に裁判官が浜通りの「現地視察」を行うことも決定。水俣病の裁判以来の異例なことだそうです。



今まで経験したことがない規模の環境汚染。

今まで経験したことがないスピードで起こる知見のない健康被害。

まずは社会全体でそこに向き合うことから... とブログ主は思っています。



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野原千代先生の冥福を祈り海外からの弔文

2015.11.11 22:01|野原千代さん
千代さんと交流のあった方の個人ブログへのリンクです。
一番下の太字部分をクリックして記事をお読みください。

一昨日沖縄より帰省しました。千代先生の急逝は日本・世界にとって損失は、はかり知りません。大学側、国、東電も、一部の国民も、今、この瞬間しか目に入らないようです。千代先生がご存命の頃、放射線影響を、土の微生物・ミミズのような両性具で、調べられないかとお話をしたことがあります。それは、放射能汚染でも未来の種として生き残れる命があるかを知る手かかりになると思ったからです。私は、我々に降りている神託・啓示...
野原千代先生の冥福を祈り海外からの弔文




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原子力規制委・規制庁 肝心の情報、やぶの中

2015.11.11 21:44|関連情報
■特集ワイド:原子力規制委・規制庁 肝心の情報、やぶの中
(毎日新聞 2015年11月11日 東京夕刊)


【写真】
原子力規制委員会の田中俊一委員長=喜屋武真之介撮影

【写真】
柏崎刈羽原発の防潮堤。鉄筋コンクリート製で壁の高さは10メートル(海抜15メートル)。この地下をF5断層が走っている=高木昭午撮影


 原子力規制委員会・規制庁で先月、公文書管理法違反が発覚した。情報公開請求のための文書目録とも言える「行政文書ファイル管理簿」を発足以来3年間も作らず、文書管理の組織内点検も怠って「点検した」と内閣府にウソをついた。これらは明白に違法だが、規制委の情報公開には他にも疑問が多い。気になる点をまとめた。【高木昭午】


 ◇電力会社との面談、要旨のみ

 規制委は委員会会合や原発の安全審査、記者会見などをネット中継し、会議資料と議事録も公開している。旧原子力安全・保安院時代と比べて大進歩で、全国どこからでも情報を入手しやすくなった。

 だが公開のはずの安全審査に、実は不透明さが残る。

 「ヒアリング等で議論させていただきたい」。10月9日、東京電力柏崎刈羽原発の安全審査で東電の担当者が答えた。原発敷地内を走る「F5断層」について「活断層などではないと、どのように評価したのか」と規制委側から問われたのに対してだ。

 極めて大事な質問だった。原発の新規制基準は活断層の上に重要な構造物を造ることを禁じている。F5の上には同原発の4号機や防潮堤がある。活断層だと疑われれば廃炉も迫られかねない。

 東電は「約20万年前の地層を見るとF5は動いていない」などと答えたものの、規制基準上、活断層の否定に必要な「12万〜13万年前から現在まで動いていない」ことは証明できなかった。そこで議論をヒアリングに回したわけだ。

 ヒアリングは、規制庁と電力側との非公開会議だ。後日に資料と議事要旨が出るが、要旨の記述はA4用紙に2枚程度で規制庁側の指摘が短く書かれるだけ。録音や詳細な議事録は存在しないという。このヒアリングの後、あらためて審査会合が開かれる。本音の議論は闇の中なのだ。

 公文書管理法は行政の意思決定過程などを「合理的に跡付け、検証することができるよう(略)文書を作成」すべきだと定める。内閣府公文書管理委員の三宅弘弁護士は、この規定に基づき「議論の流れが読み取れない要旨だけの公開は法の精神に反する」と批判する。日本弁護士連合会情報問題対策委員の清水勉弁護士も「どんな議論をヒアリングに回し非公開にするか、行政(と電力会社)が自由に決めるのは問題だ。本来は白熱した議論ほど詳細な記録が必要だ」と指摘する。

 ヒアリング以外の、規制庁と電力側との面談記録も要旨だけの公開だ。記述は短いと2行。録音や議事録はない。

 面談記録などの公開は東電福島第1原発事故の反省に基づく。同事故の国会事故調査委員会(黒川清委員長)が従来の原子力行政を「透明性を欠き(電力会社の)虜(とりこ)」だったと糾弾したのだ。だから内閣官房は規制委発足前の2012年7月、「(規制)委員や職員が(電力会社などと)面談した場合、原則として内容を公開する」と発表した。

 だが規制委が発足すると、公開は要旨のみになった。黒川委員長は同年12月、規制庁次長に対し、議事録公開が「すごく大事」と訴えたが、規制委は無視し続ける。「多数ある事実確認や打ち合わせまで議事録を作る必要があるのか。要旨で十分だ」というのが担当者の言い分だ。


 ◇審査データ、目立つ「白抜き」

 安全審査には他にも不透明さが残る。公開資料の数値の多くが「商業機密」などを理由に伏せられ読めないのだ。

 例えば13年10月にあった関西電力高浜原発の審査。関電は事故時の原子炉格納容器内の水素濃度分布を試算したが、資料では試算方法や結果は「白抜き」、つまり白く塗りつぶされたようになっている。試算は規制委が「同原発が事故時に水素爆発を起こす危険性は低い」と判断する根拠になった。

 白抜きは各原発の審査でも見られる。旧原子力安全委員会事務局で技術参与を務めた滝谷紘一さんは「試算の妥当性を調べたいのに、できない。水素濃度分布が商業機密とは思えない。規制委は公表させるべきだ」と訴える。

 実は規制委も昨年7月、白抜きの多さを問題視した。中国電力島根原発の審査で更田豊志規制委員らが「試算結果を示すことに何のノウハウがあるのか」「公開文献の引用まで非公開とは」と反発。「公開・非公開の考え方の整理を」と中国電に指示した。

 これに対し中国電など4社は今年6月に「競合会社が有利となると(電力会社や原発メーカーが)判断した情報は非公開」などと回答した。更田委員はあっさり了解した。白抜きの横行は今も続く。

 それでも、白抜きにされる前の資料を持つ規制委が数値や計算を細かく確認してくれているなら、まだよい。

 ところが現実は違う。規制委は昨年5月に「大量の計算を含む申請、たとえば耐震強度評価計算などの(中略)再計算はしない」と決めた。平たくいえば「計算ミスの有無は調べない」との宣言だ。

 「(ミス防止など)品質保証は電力会社の責任。規制基準には各社の品質保証体制を調べる項目があるので再計算は不要」と規制委は言う。だが滝谷さんは「旧原子力安全委や保安院は全部ではないが再計算していたし、電力会社とは別の計算プログラムを使って計算の妥当性を確認もしていた。確認は意図的ごまかしへのプレッシャーにもなっていた。検算しないのは安全審査の後退だ」と憤る。

 原発関連の計算ミスは以前から多い。昨年8月にも関西電力が「高浜原発で計算を誤り、想定する津波の高さを約2メートル低く算出していた」と規制委に報告。その分、防潮堤をかさ上げする事態となった。担当者が気づきながら10年以上隠蔽(いんぺい)した例さえある=表。


 ◇福島などの事故資料を削除

 疑問はまだある。発足3年を翌日に控えた9月18日、規制委は旧保安院などから引き継いだ大量の資料をホームページ(HP)から削除した。福島事故の資料も消えた。

 規制委広報室によると、HPの容量制限が理由だ。「(文書などは)原則として掲載後3年を過ぎた後、削除」というHP利用規約を、田中俊一委員長にも相談して昨年8月に決めたという。掲載後約1年半だった、1960年代からの原発トラブルのデータベースも「データが多く、情報が古い」と同時に消した。

 この削除方針は政府では異例だ。規制庁は環境省の外局だが同省は「一律に年限を決めての削除はしない」。内閣官房は「(HP作成の)コストからみて容量制限が理由の削除は考えにくい」と話す。

 国立国会図書館は毎月、各政府機関のHPをコピーし保存している。規制委は「削除した資料は国会図書館のHPで見られる」と訴える。

 だが、図書館HPに移ったデータベースは検索機能を失い、使いにくくなった。科学ジャーナリストの添田孝史さんは「図書館HPはグーグルなどで外部から検索できず、事前に存在を知らない限り探せない。それに福島事故は重大性から見て資料を永久保存すべきだ」と批判する。

 「原発の安全は国と電力会社におまかせ」と言えた時代は福島事故で終わった。今の原発行政が世論の納得を得るには、最大限に情報を公開するしかないはずなのだが。

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  ◆過去に発覚した原子力関連の主な計算・設計ミス

2005年 日本原燃が核燃料再処理工場など計4施設で設計ミスと発表。旧原子力安全・保安院の指摘で発覚

  07年 日本原燃が核燃料再処理工場で耐震強度計算ミスを発表。日立エンジニアリング(当時)が計算。1996年に気づいたが隠蔽

  08年 東京、中部、中国、東北、北陸、日本原子力発電の6電力などが地震時に配管にかかる力の計算ミスを発表。影響原発17基

  10年 東電が福島第1、第2原発の耐震安全性評価に誤りと発表

  11年 四国電が伊方原発起動変圧器の耐震評価で計算ミスを発表

  11年 北海道電が泊原発で津波評価と地震動評価に誤りと発表

  11年 日本原燃が核燃料再処理工場などの耐震安全性評価でミスと発表



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東日本大震災の時に首都圏在住在勤。キヨシローの反原発ソングしか知らなかった自分を反省し、当時小3になったばかりの子供を放射能からどう守ったらよいか真剣に学ぶ。1年後、沖縄に移住。2012年12月、沖縄にいる原発避難者のための東電による説明会が行われたが、その開催に尽力したのが避難者支援の市民団体『つなごう命〜沖縄と被災地をむすぶ会〜』だった。共同代表の沖本八重美さん(2013.1.26永眠)は広島原爆の胎内被爆者ゆえ、新たな被ばくの犠牲者に対し深い共感をもって支援した。深刻かつ長期にわたる被害に対し “法廷で東電と国の責任を問う” ことが八重美さんの悲願だった。私も同じ気持ちでこの訴訟の支援を続けて行きたいと思っている。

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